黒目が白いときに考えられる原因・症状と治療方法

「いつのまにか黒目が白くなっている」「目が痛いと思っていたら黒目が白くなっていた」などに悩んでいませんか。

黒目が白くなっていると、驚く方が多いでしょう。

放っておくと視力に影響を与えることがあるため、目が見えれば問題ないと考えている方も十分な注意が必要です。

 

この状態は、さまざまな原因で引き起こされます。

原因により対処法や治療法は異なるため、まずは原因を調べることが重要といえるでしょう。

 

この記事では、黒目に起こりやすい症状と黒目が白いときに考えられる原因を解説しています。

また、原因別の対処法・治療法も紹介しています。

 

これらを参考にすれば、現在の状況とどのように向き合えばよいかがわかるはずです。

黒目の色が気になる方は、参考にしてください。

 
目次

黒目が白い際の症状

何かしらの病気で黒目が白っぽくなることがあります。

ただし、症状の現れ方はケースで異なります

 

具体的には、黒目の中心部分が白っぽくなること、黒目全体が白っぽくなること、黒目の周辺が白っぽくなること(黒目を囲むように白くなること)があります。

黒目が白っぽくなる理由は、病気やケガなどで目が濁ってしまうからです。

 

ケースによっては、視力の低下を招くこともあるため注意したい症状といえます。

黒目が白いときは、どのような病気が考えられるのでしょうか。

黒目が白い際の症状

原因と疑われる病気

黒目が白いときは、いくつかの病気が疑われます。代表的な病気は次の通りです。

原因と疑われる病気

白内障

目のレンズ役といえる水晶体が濁る病気です。

主な原因は加齢の影響と考えられていますが、糖尿病やアトピー性皮膚炎、緑内障をはじめとする目の病気に併発するケース、外傷をきっかけに発症するケースなどもあります。

 

加齢による白内障は、じっくりと時間をかけて進行します。

40代で発症する方もいますが、基本的には60代以降に多い病気といえるでしょう。

目のレンズ役が濁るため、白内障を発症すると以前よりもまぶしく感じる、ものがかすんで見える、視力が低下する、ものが重なって見えるなどの症状が現れます。

 

ちなみに、以前よりもまぶしく感じる理由は、水晶体に侵入した光が乱反射するからです。

白内障がかなり進行すると、黒目の中心部分が白っぽく見えることがあります。

 

ただし、ここまで進行すると、自分で黒目の白っぽさを確認できないと考えられます。

黒目が白っぽくなったと自分で感じている方は、他の原因も疑うべきでしょう

白内障」について詳しくはこちら。

硝子体混濁

硝子体は水晶体の後部に位置するゼリー状の組織です。

眼球の形状を維持するとともに、侵入した光を屈折させる役割を担っています。

 

硝子体混濁は、炎症や出血で硝子体に濁りが生じた状態です。

主な原因として、糖尿病性網膜症、ぶどう膜炎、感染症などがあげられます。

 

硝子体混濁では、ものがかすんで見える、視力が低下するなどのほか、飛蚊症も現れます。

飛蚊症は、視界の中に小さな虫が飛んでいるように見える症状です。

角膜炎

黒目の部分が炎症を起こしている状態です。

角膜炎は、原因により非感染性と感染性にわかれます。

 

非感染性の主な原因はコンタクトレンズの誤った使用、目に入った異物の影響、ドライアイの影響など、感染性の原因は細菌や真菌などへの感染です。

角膜炎を発症すると、ゴロゴロ感や目の痛み、涙目などの症状が現れます。

 

また、放置により黒目の部分に白っぽい斑点を生じる恐れもあります。

重症化すると、視力障害を残す恐れがあるため十分な注意が必要です。

角膜環

黒目の周りが白っぽくなっている場合は角膜環が疑われます。

原因は、角膜の周りに脂質が沈着することです。

症状は黒目の下側から現れます。

時間の経過とともに黒目の上側へと進みリング状になります。

黒目が白っぽくなる以外に自覚できる症状はありません。

対処法・治療法

黒目が白い状態は、コンタクトレンズを正しく使用することや紫外線をケアすることなどで予防できる可能性があります。

ただし、病気が原因の場合は治療が必要です。

原因別に、基本的な治療法を紹介します。

対処法・治療法​

白内障の治療

加齢による白内障でそれほど進行していない場合は、目薬で進行を遅くできる可能性があります。

残念ながら、濁った水晶体を元に戻すことはできません。

目のかすみや視力の低下などが現れた場合は、水晶体を眼内レンズに置き換える手術で治療します。

 

具体的には、水晶体を超音波で粉砕してから取り除き、眼内レンズに置き換える超音波水晶体乳化吸引術を行うことが一般的です。

眼内レンズには、単焦点レンズ、多焦点レンズなどの選択肢があります。

角膜炎の治療

角膜炎の治療は、非感染性と感染性で異なります。

非感染性では原因を遠ざけることが重要です。

 

角膜の傷から細菌に感染することがあるため、基本的に抗菌目薬も使用します。

炎症を抑えるためステロイドの目薬を用いることも少なくありません。

 

感染性の治療法は原因で異なります。

基本的には、現在の状況を引き起こしている細菌や真菌などに有効な目薬、内服薬、点滴などを使用します。

原因や症状によっては、角膜の濁った部分を削り取ることもあります。

角膜環の治療

高齢者は治療を必要としません。

目薬や内服薬で白っぽくなった部分を治すことはできませんが、黒目の中央まで白くなることや視力に影響を与えることはないため基本的には心配ないと考えてよいでしょう。

40歳以下で症状が現れている場合は、脂質異常症や他の病気の可能性があります。

念のため、医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。

黒目が白くなる以外の目の変化

黒目が白くなる以外の目の変化​

この記事では、黒目が白くなっている場合について解説しましたが、目が赤くなった経験がある方もいるのではないでしょうか。
目が赤い場合について解説している記事もございますので、心当たりのある方はぜひご覧ください。
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黒目が白いときは眼科で相談しましょう

黒目が白いときは眼科で相談しましょう​

黒目が白いときに考えられる原因とその治療法を解説しました。
この記事で紹介した以外にもさまざまな原因が考えられます。
大きな病気が隠れていることもあるため、症状が現れている方は眼科で相談しましょう。
足立区にある 北あやせよつば眼科では、患者様一人ひとりに寄り添った治療を実施しています。
ぜひ目の痛みについてご相談ください。