お役立ちコラム

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目が動くときの原因・症状と治療方法

「目が細かく動いているように感じる」「一点を見ていると目が動いているように感じる」などを気にしていませんか。本人の意志とは無関係に目が動いていると、心配になる方が多いでしょう。目が動く原因はさまざまです。原因によって、対処法や治療法などは異なります。したがって、目の動きが気になるときは、原因を把握してから対処することが重要です。 この記事では、目が動く症状を詳しく解説するとともに考えられる原因と原因別の対処法、治療法を紹介しています。以下の情報を参考にすれば、目が動く原因を把握して適切に対処しやすくなるはずです。現れている症状をどうにかしたいと感じている方は参考にしてください。

目が動く際の症状

本人の意志とは関係なく、眼球が揺れるようにあるいは痙攣するように動くことがあります。このような眼球の動きを眼振といいます。例えば、眼球が規則的に動く、ものを注視すると眼球が動く、回転するように眼球が動くなどが考えられます。具体的な動き方は、原因によりさまざまです。 眼振は先天性と後天性に分かれます。また、目の動きにより衝動性眼振と振子様眼振に分かれます。衝動性眼振は速い動きと遅い動きを繰り返す眼振、振子様眼振は速度がほぼ均等で振子のように動く眼振です。 眼球が勝手に動くと病気を心配してしまいますが、全ての眼振が病気の症状というわけではありません。例えば、視覚運動性眼振(走行中の電車から外を眺めると速い眼球の動きと遅い眼球の動きが繰り返され痙攣しているように見える)は誰にでも起こります。もちろん、病気により眼振が引き起こされることもあります。目が動くときは、どのような病気が疑われるのでしょうか。

原因と疑われる病気

目が勝手に動くときは、次の病気が疑われます。

弱視

弱視は、何かしらの原因で発達が障害されて視力が低い状態です。具体的には、メガネをかけても十分な視力を得られない状態を指します。先天眼振は、弱視を伴うことが少なくありません。視力が著しく低い場合、振子様眼振が見られます。また、弱視では潜伏眼振を確認するケースも少なくありません。潜伏眼振は、片目を隠すと目が動く眼振です。隠した目とは反対方向に目が動きます。隠していない目を隠した目の方向に向けると動きが小さくなる点も特徴です(反対側に向けると動きは大きくなります)。

斜視

斜視は、右目の視線と左目の視線が異なる場所へ向く状態です。具体的には、右目は見たいものに向かっているのに、左目はその内側(内斜視)、外側(外斜視)、上側(上斜視)、下側(下斜視)に向かう状態などを指します。先天眼振は、斜視を伴うこともあります。また、潜伏眼振を確認するケースも少なくありません。

先天白内障

先天白内障は、生後すぐに現れる白内障です。高齢者に多く見られる白内障と同じく水晶体が白く濁ります。原因は、染色体異常、子宮内感染など、さまざまです。水晶体の混濁が強い場合は、重度の弱視を引き起こします。弱視の症状として、眼振が現れることがあります。

脳梗塞

後天的な眼振は、脳の病気で引き起こされます。代表的な病気といえるのが、脳の動脈が閉塞する脳梗塞です。脳の働きが障害されることで、片側の手足がしびれる、言葉をうまく話せない、視野が欠けるなどの症状のほか、本人の意志とは別に目が動くことがあります。命にかかわる恐れがあるため早期の対処が必要です。

めまい

後天的な眼振は、耳の病気でも引き起こされます。身近な病気といえるのが、頭位性めまいです。頭位性めまいは、頭の位置を変えたときにめまいが生じる状態を指します。具体的には、高い位置のものを取ろうとして上を向いたときやトイレへ向かうためベッドから身体を起こしたときなどにめまいが生じます。めまいが持続する時間は10~20秒程度です。元の体勢に戻るとめまいは治まります。頭位性めまいでも、眼振が起こることがあります。

対処法・治療法

本人の意志とは無関係に目が動く場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。基本的な対処法・治療法を紹介します。

完全に治すことは難しい

現在のところ、先天眼振を完全に治すことは難しいと考えられています。ただし、治療法がないわけではありません。基本的には、メガネを用いて視力を矯正する、お薬で症状を和らげるなどの治療が行われます。また、症状によっては、手術を検討することもあります。具体的には、斜視が強く現れている場合や顔を動かしてものを見る傾向が強い場合などが該当します。

先天白内障

目に異常がある場合は、その治療を行います。例えば、先天白内障では、手術で濁っている水晶体と硝子体の一部を切除します。ポイントは、できるだけ早いタイミング(可能であれば生後2~3週間以内)で手術を行わなければならないことと術後にコンタクトレンズなどを用いた矯正が必要になることです。2歳以降に手術が必要になった場合は、眼内レンズを挿入できることがあります。この場合も、術後の視力矯正は欠かせません。具体的な治療法は、眼科で相談が必要です。

後天的な原因の場合

脳梗塞や頭位性めまいなどが原因で眼振が引き起こされている場合は、原因になっている病気を治療します。治療法は、ケースによりさまざまです。例えば、頭位性めまいは、お薬で症状を和らげるとともに耳石置換法と呼ばれる体操などで治療します。まずは、眼振の原因を調べることが重要といえるでしょう。

他に生じることがある目の違和感

この記事では、意図せずに目が動いてしまう場合について解説しましたが、他に感じられる目の違和感として目が開きにくい症状が挙げられます。
目の開きにくさを生じさせるまぶたの垂れについて解説している記事もございますので、まぶたの垂れが気になる方はこちらもご覧ください。

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目が動くときは眼科などで相談

目が動く原因と対処法・治療法などを解説しました。できるだけ早く受診するほうがよいこともあるため、目の動きが気になる方は放置しないようにしましょう。適切な診療科はケースで異なりますが、必要に応じて眼科から他の診療科、他の診療科から眼科へ引き継ぐことは可能です。まずは、近くの医療機関で相談してみてはいかがでしょうか。 足立区にある 北あやせよつば眼科では、患者様一人ひとりに寄り添った治療を実施しています。ぜひ目の痛みについてご相談ください。

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