目に光を感じる症状を引き起こす原因・症状と治療方法
お役立ちコラム
緑内障を発症すると視野が部分的に欠けて見えたり、狭くなるなどの症状が現れます。
発症すると治療が難しい病気であるため、普段の予防をはじめ、かかった場合は進行を遅らせる対処が必要です。
緑内障の予防や進行を遅らせるためには、食生活の改善も重要なポイントになります。
また、気になる症状がある場合は症状が悪化する前に足立区にある北あやせよつば眼科にご相談ください。
この記事では、緑内障に効く食べ物やおすすめの栄養素、食べてはいけないものを紹介します。
目次
緑内障は目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が生じ、視野障害が広がってくる病気です。ここでは、緑内障に効く食べ物やおすすめの栄養素を紹介します。
ビタミンAは、水に溶けにくく油に溶けやすい性質を持つ脂溶性ビタミンの一つです。
ビタミンAには、眼球内の角膜や粘膜を保護して涙量を維持する効果があります。また、不足するとドライアイや夜盲症の原因となり、視力低下や痛みなどの症状をもたらします。
積極的に取り入れることは目の健康を維持するために大切です。ビタミンAは、以下の食材に多く含まれています。
一方で、ビタミンAは脂溶性であるため、過剰摂取すると体内に蓄積されて健康障害を引き起こすリスクもあります。適度に摂り入れることを意識しましょう。
ビタミンBとは、水溶性ビタミンのうちビタミンCを除いたビタミンB群のことです。ビタミンBには8種類あり、ナイアシンや葉酸、パントテン酸なども含まれます。
目における細胞の新陳代謝をサポートして眼精疲労を改善し、視神経にも影響を与えるため緑内障のセルフケアとしても有効です。
不足すると視神経に影響をきたし、結膜や角膜の充血を引き起こす場合があります。ビタミンBが多く含まれている食材は以下の通りです。
ビタミンBの中でも、ビタミンB1やB6は過剰摂取による健康被害が報告されているため、適度な摂取を心がけましょう。
ビタミンEとは、脂溶性ビタミンの一種で4種のトコフェロールと4種のトコトリエノールの化合物の総称です。
抗酸化ビタミンとも呼ばれており、目の老化を防いだり、疲れ目を改善する効果が期待できます。
「ビタミンEの欠乏によって網膜が変形した」という報告があるように、目の健康には欠かせない栄養素です。
ビタミンEは以下の食品に多く含まれています。
体内に留まりにくいビタミンであるため、通常の食事で過剰症が起こることはほとんどありません。しかし、過剰摂取には下痢や血液が止まりにくくなるなどの症状が起こるリスクもあるため注意しましょう。
アントシアニンとは、赤や青紫の天然色素で水溶性フラボノイドの一種です。
強い抗酸化による目の老化防止や、目の筋肉の緊張を緩和したり緑内障の予防効果があります。
不足すると視力に影響が出たり、生活習慣病のリスクが高まる可能性があります。アントシアニンが多く含有されている食品は以下の通りです。
アントシアニンは水に溶けやすい特徴があるため、体内の水分に吸収されて長い時間の効果を発揮できません。一度にたくさん摂るのではなく、複数回に分けての摂取を心がけましょう。
ルテインとは、目の中にある水晶体や黄斑部にもともと存在しているカロテノイドの一種です。
ブルーライトや紫外線を吸収する働きがあるため、目を有害な光線から保護する効果があります。
一方で、ルテインが不足すると目の防御機能が低下するため、白内障や緑内障などの目の疾患にかかるリスクが高くなります。
ルテインが多く含有されている食品は以下の通りです。
ルテインの中には石油を原料とした合成タイプもあり、過剰摂取によって目のかゆみや腫れなどの症状が起こるリスクもあります。普段の食事の中で摂り入れましょう。
オメガ3脂肪酸とは、体内で合成できない必須脂肪酸です。マイポーム線の油の成分を正常化する働きがあり、ドライアイ予防の効果が期待できます。
健康な目を維持するために欠かせない成分であるため、日頃から意識的に取り入れることが大切です。オメガ3脂肪酸は以下のような食品に多く含まれています。
生活習慣病予防にも効果があるとされていますが、過剰摂取すると吐き気や下痢などの症状が起こる場合もあります。
アスタキサンチンは、強力な抗酸化力を持つ赤色の天然色素です。眼精疲労の予防や目の老化を防ぐなどの効果が期待できます。
抗酸化力が低下すると緑内障の進行を促進し、他にもさまざまな生活習慣病のリスクを高めます。アスタキサンチンが含まれている食品は以下の通りです。
このように赤色の水産物に多く含有されています。日常の食事で意識して摂取する分にはほとんど問題ありませんが、サプリの場合は過剰摂取に注意が必要です。
緑内障に効果がある食べ物がある一方で、症状を悪化させるものもあります。ここでは、緑内障で食べてはいけない食べ物や飲み物を紹介します。
緑内障は、過度なアルコール摂取が長期に渡って習慣化していると、発症・進行のリスクが高まります。
アルコールを摂取すると肝臓の働きが悪くなり、糖尿病や心臓、循環器系など全身の臓器に障害が現れて目にも悪影響を与えるためです。
一方で、適度なアルコール摂取は眼圧を下げて病状の進行を抑える働きがあります。また、視神経の血流改善を促すことで、緑内障の進行を抑える可能性があるため、完全に害になるというわけではありません。
そのため、1日にビール1本、日本酒なら1合であれば問題ないでしょう。しかし、飲酒は体にさまざまな悪影響を与えるリスクもあるため、もともとの習慣がない人は無理にアルコールを摂る必要はありません。
緑茶やコーヒーに多く含まれているカフェインの過剰摂取は、緑内障の発症・進行リスクを高める可能性があります。
これは、カフェインの摂取によって緑内障の原因となる眼圧を高めてしまうためです。特に眼圧が高くなる遺伝的要素を持っている人ほど、緑内障のリスクを高めます。
一方で、過剰な摂取をしなければ特に悪影響を及ぼすことはありません。むしろ、カフェインを我慢してストレスが増えることの方が体に悪い場合もあります。
コーヒー1杯に含まれるカフェインは90mg程度ですが、体内に蓄積する性質はなく4時間ほどで半減するため、短い時間で大量摂取しなければ問題ありません。
糖分は緑内障のリスクを高めるため、砂糖を多く含む食品や、パスタやうどんのように精白小麦粉の麺類は過剰摂取に注意しましょう。
糖分が緑内障のリスクを高める理由は、糖尿病になりやすいためです。糖尿病になると血液中の糖分を細胞が吸収できず、血管に障害を与えて詰まりや出血が起こりやすくなります。
その結果、視界がかすんだり、視力の低下などを引き起こし、さらには網膜剥離や緑内障などの病気を併発して失明に至ることもあります。
糖尿病を発症すると血糖コントロールを行っても緑内障にかかりやすくなるため、そうならないためにも糖質に注意が必要です。
一方で、糖質を極端に摂らない場合は脳がエネルギー不足になり、集中力や思考低下につながります。糖分を摂るときは、黒糖やきび砂糖など未精製で栄養価が高いものがおすすめです。
脂肪分を適度に摂取することはドライアイを防ぐうえで大切なことですが、過剰摂取になると緑内障のリスクを高める恐れがあります。
脂肪分が緑内障に悪影響を及ぼすのは、脂肪分そのものではなく生活習慣病や肥満をもたらすためです。これらは目の老化を促したり、体の器官の機能を低下させる原因となります。
脂肪を摂りすぎないようにバランスのいい食事を心がけましょう。
緑内障は非常に多い病気で、発症すると失明のリスクもあります。ここでは、緑内障を予防する方法を紹介します。
緑内障予防では、定期的な眼科検診が重要です。
緑内障は自覚症状がない場合が多く、気づかないうちに進行していることも多くあります。40歳以上になると20人に1人は緑内障になるといわれているため、40歳を過ぎた方は定期的に眼科検診を受けましょう。
近年では20代や30代の若い世代の若年性緑内障が増えているため、少しでも違和感を覚える場合は早めに調べてもらうことをおすすめします。
緑内障は治る病気ではなく進行を遅らせる治療が中心となるため、早期発見ができれば目の機能低下を防げます。
眼科検診を受ける場合は緑内障の治療に対応している眼科医を選びましょう。足立区の北あやせよつば眼科では、緑内障をはじめ、さまざまな目の検診を行っています。
適度な運動は、緑内障の予防や進行を抑える働きがあります。
運動によって眼球周辺の血流が促進されると視神経の状態が改善され、眼圧を下げる働きがあるためです。また、緑内障のリスクを高める生活習慣病や糖尿病のリスクを抑えることもできます。
一方で、眼圧は心拍数が過度に上がったり、うつぶせの状態になると上昇しやすいため、全力疾走や腕立て伏せ・逆立ちなどの筋トレよりも、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動がおすすめです。
継続が重要になるため、日常生活に負担のない範囲で行いましょう。
緑内障を予防するためにも、意識的に目を休める時間を作りましょう。
スマホやパソコンなどを長時間使用すると目の疲れが溜まって眼圧が上昇しやすくなり、緑内障の発症・進行リスクを高めます。
目を使う作業を行う場合は1時間に10分ほど休憩を入れましょう。目を休めるときは、以下のことを意識して行うのがポイントです。
目が疲れたと感じた場合は無理をしないことが大切です。また、目の炎症や熱を感じるときは温めることで症状が悪化するリスクがあります。
この場合は、冷やしたおしぼりや保冷剤を巻いたタオルで目を冷やしましょう。
緑内障の進行を抑えるためには日々の眼圧の管理が重要です。
眼圧は家庭用眼圧測定器を使って自分でもできますが、正確に測定して管理をするなら定期的に眼科医に通って診てもらいましょう。
眼圧を適正な範囲に保つことで視神経へのダメージを軽減し、緑内障の悪化を防ぐことができます。
また、緑内障の主症状である視野障害以外に、「ゆがんでみえる」「真ん中がみえない」などの症状が現れる場合は他の病気が疑われるため、早めに受診しましょう。
この記事では、緑内障に効く食べ物やおすすめの栄養素、食べてはいけないものを紹介しました。
緑内障予防や進行を抑えるためには、ビタミン類・アントシアニン・ルテイン・オメガ3脂肪酸 ・アスタキサンチンなどをバランスよく食事に摂り入れましょう。
また、アルコール・カフェイン・糖分・脂肪分の過剰摂取は、緑内障のリスクを高めるため適量を守ることが大切です。
緑内障は気づかないうちに進行していることも多く、発覚したときには症状が進んでいるケースもあります。そうならないためにも、早いうちから眼科検診に通って目の健康を管理しましょう。
足立区の北あやせよつば眼科では、緑内障の進行度や種類を踏まえ、患者様にベストな治療を提案させていただいています。
当院では点眼薬やレーザー、手術などさまざまな緑内障の治療方法を取り入れており、眼圧低下緑内障パルスを使った治療も可能です。
足立区で緑内障の検査や治療を検討している方は、お気軽にお問い合わせください。
よつば眼科では、WEB予約を承っております。
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