眼瞼痙攣は眼輪筋の収縮により、最初は瞬目が増加し、次第に開眼維持が困難になり、閉瞼状態となります。眼瞼痙攣の特徴として以下が挙げられます。
- 眼をつぶる筋肉(眼輪筋)の過度な収縮により、無意識な閉瞼が生ずる。
- 両側性である。
- 軽症例では瞬目が多く、伏し目がちとなる。
- 軽症例では顕著な痙攣は必ずしも認められない。
- 重症例になると閉瞼が持続し、実質的な失明状態となる。
眼瞼痙攣患者の主訴としては以下が挙げられます。
- まぶしい:95%
- 眼が開けていられない、眼を閉じているほうが楽:92%
- 眼が渇く:51%
- 外に出ると目が開けにくくなる:49%
- 目がしょぼしょぼする:41%
- 下を向いていたい:34%
- 眼瞼が下垂する:29%
- 瞬きが多い:26%
- 手指を使わないと開瞼できない:16%
- 眼の周りがぴくぴくする:8%
次の項目で当てはまるものはありますか。
- まばたきが多い
- 外に出ると、または屋内でもとてもまぶしい
- 目を開いていられない(目をつぶっていたい)
- 目が乾く、しよぼしよぼする、痛いなど、いつも目のことが気になる
- 人ごみで人やものにぶつかる、またはぶつかりそうになる
- 電柱や立木、停車中の車などにぶつかったことがある
- 太陽や風、階段の昇降が苦手で外出を控えている
- 危険を感じるので車や自転車の運転をしなくなった
- 手を使って目を開けなければならない時がある
- 片目をつぶってしまう
チェックの数 0個:正常 1〜2個:眼瞼痙攣の疑い 3個以上:眼瞼痙攣
局所的な神経筋伝達阻害作用により筋肉を弛緩させるため、眼瞼痙攣、片側顔面痙攣,痙性斜頸および2歳以上の小児脳性麻痺患者における下肢痙縮に伴う尖足に有用です。
効果は通常3~4ヵ月持続します。神経筋伝達阻害作用は時間経過とともに回復します。