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レーザー白内障手術とは、フェムトセカンドレーザーを用いて白内障手術を行う方法です。
従来は、術者の経験によるマニュアル操作で行われてきた白内障手術をコンピューター制御下のレーザーで正確かつ安全に行うことが可能です。
1.角膜・前嚢切開
メスを使い、白目と黒目の境に切開創を作製し、水晶体を包んでいる嚢(のう)の前面を丸く切開します。
2.水晶体核分割・吸引
濁った水晶体を4分割にし、水晶体核を小さく砕きながら吸引します。
3.眼内レンズの挿入
折りたたんだ眼内レンズを挿入します。
1.眼球にキャップを装着
点眼麻酔をした後、眼球にサクションリングを装着します。
2.水晶体のスキャン
機械で立体的に水晶体の形状を読み取り、リアルタイムで解析します。
3.角膜を切開
スキャンで解析した画像をもとに、患者様個々の眼球に合わせ、レーザーを照射し、切開創を作製します。
4.前嚢を切開
画像解析によって計算されたカーブに合わせ、正確な位置に真円で前嚢を切開します。
5.水晶体核分割
水晶体核をサイコロ状に細かくして破砕します。
6.水晶体の吸引
レーザーによって細かく破砕された水晶体核を正確に吸引します。
7.眼内レンズを挿入
折りたたんだ眼内レンズを挿入します。
前嚢切開の位置や大きさは眼内レンズをしっかり包み込んで正確な位置に固定するために大切です。レーザー手術は、手では決してできない設計通りの正確な前嚢切開を可能とします。
あらかじめ水晶体に切開を加えることにより、その後の核破砕や吸引を容易にするもので、より低侵襲かつ効率的な白内障手術が可能となります。角膜内皮細胞が弱い方にも有用であることが期待されています。
従来の白内障手術は、メスで眼に切開を入れて行います。手を用い、目分量で行う手技です。一方、レーザー白内障手術では、あらかじめ設計されたとおりの切開を自動で行います。切開創の位置、大きさ、深さが常に設計通りに行えます。
レーザーで切ってから水晶体を吸うため、超音波で砕いて吸い取る従来の手術より侵襲が小さいです。また、フェムトセカンドレーザーは熱を発しないため組織への負担を抑えることができます。
コンピューター制御下で手術を行うため、安全かつ計画通りにできます。
角膜の切開や眼内レンズを入れる袋(水晶体嚢)を正確に切ることができるため、数ミクロンの誤差もなく手術を行うことができます。
乱視矯正をする切開ができ、従来のナイフを使用したLRI(乱視矯正角膜輪部切開)より正確な矯正が期待できます。
白内障手術用レーザー「LenSx」は、白内障手術で最も高度な技術が必要とされる過程を正確にレーザー(フェムトセカンドレーザー)で行うことのできる最先端の白内障手術機器です。