お役立ちコラム

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いつもより目やにが出るときに考えられる原因・症状と治療方法

「いつもより目やにが出るけどどうしてだろう」「目やにの色やネバツキが変わった気がする」などと感じていませんか。目がかゆいなど、他の症状も現れると心配になってしまいますよね。目やにに異常を感じている方は、目にトラブルが生じているかもしれません。適切に対処しないと、症状を悪化させてしまうことがあるため注意が必要です。 この記事では、トラブルが起きたときに現れやすい目やにの症状と目やにの変化を引き起こす原因を解説しています。さらに、原因別の対処法や治療法も紹介しています。これらの情報を参考にすれば、なぜ現在の症状が現れているか、これからどう対処すれば良いかなどがわかるはずです。目やにの変化が気になる方は、参考にしてください。

目やにが出る際の症状

目やには、目の新陳代謝の結果、生じる老廃物です。したがって、目に異常がなくても、起床時などは目頭や目じりに付着します。普段と量や性質が異なる場合は、目のトラブルが疑われます。トラブルが起きると、どのような目やにになるのでしょうか。

色が濃くてドロドロ

トラブルが起きると現れやすい症状として、色の濃いドロドロ・ネバネバの目やにがあげられます。ケースによっては、黄白色で糸を引くような粘度の高い目やにが出ること、膿のような目やにが大量に出ることもあります。

サラサラしている

反対に、水っぽいサラサラの目やにが出ることもあります。色はケースで異なりますが、透明であることが多いでしょう。これらの特徴から、涙と間違えることもあります。

透明あるいは白っぽい

以上のほかでは、透明あるいは白色で糸を引くような粘り気のある目やにが出ることもあります。3月中旬ごろから6月にかけて、このような症状に悩まされる方が多いかもしれません。症状は、両目に現れるケースが多いでしょう。

原因と疑われる病気

いつもと目やにの状態が異なるときは、次の病気などが疑われます。

細菌性結膜炎

黄白色でネバネバと糸を引くような目やにが出るときは、細菌性結膜炎が疑われます。細菌性結膜炎は、細菌が感染することで結膜に炎症が起きた状態です。具体的には、黄色ブドウ球菌、肺炎球菌などに感染することで引き起こされます。黄色ブドウ球菌は大人に多い原因、肺炎球菌は子供に多い原因です。ちなみに、淋菌に感染すると、膿のような目やにが大量に出ます。重症化すると角膜に穴が開き失明する恐れがあるため十分な注意が必要です。

ウイルス性結膜炎

水っぽい目やにが出る場合は、ウイルス性結膜炎が疑われます。ウイルス性結膜炎は、ウイルスに感染することで引き起こされる結膜の炎症です。中でも多いのが、アデノウイルスが引き起こす流行性角結膜炎です。流行性角結膜炎は、流行り目と呼ばれることもあります。特徴は、目の充血と目やにから始まり、眼瞼のむくみ・腫れ・涙目などを引き起こすことです。症状が進行すると、目のかすみなども現れます。感染力が非常に強い点も注意が必要です。

アレルギー性結膜炎

透明や白色でネバネバした目やにが出る場合は、アレルギー性結膜炎が疑われます。アレルギー結膜炎は、目にアレルゲンが付着することにより引き起こされる結膜の炎症です。特定の季節だけ症状が現れる季節性と1年を通して症状が現れる通年性などにわかれます。具体的な原因はケースで異なりますが、季節性は花粉など、通年性はハウスダストなどが原因になりえます。ポイントは、アレルゲンは人により異なることです。目やに以外では、目のかゆみや目の充血なども引き起こされます。

ドライアイ

透明や白色の目やにが出るときは、ドライアイも疑われます。ドライアイは、涙の性質が変わることで目に不快な症状が現れる病気です。具体的には、目やにのほか、目のかすみ、目の痛み、涙目などの症状が現れます。主な原因は、加齢やライフスタイル、生活環境、コンタクトレンズの装用などです。

対処法・治療法

目やにが出るときは、感染症のリスクがあります。まずは目を拭いて、拭いたものを処理してから手をきれいに洗いましょう。バスタオルなどを家族で共用しないことも重要です。ここからは、考えられる病気の治療法を紹介します。

細菌性結膜炎の治療

基本的には、原因になっている細菌に合わせた抗菌目薬・抗炎症目薬を点眼します。市販の抗菌目薬で対処することもできますが、2~3日程度たっても症状が改善しない場合は眼科の受診が必要です。ウイルス性結膜炎が疑われる場合や目やに以外の症状が現れている場合なども受診するほうがよいでしょう。

ウイルス性結膜炎の治療

残念ながら、ウイルス性結膜炎の特効薬はありません。基本的には、自分の免疫力で治すことになります。ただし、眼科を受診しても意味がないわけではありません。角膜の炎症を防ぐ抗炎症目薬や細菌の感染を防ぐ抗菌目薬などを用いた治療、周囲へ移さないための指導などを受けられます。

アレルギー性結膜炎の治療

基本的には抗アレルギー目薬、症状が重い場合はステロイドの目薬を用いて治療します。また、治療においてはアレルゲンを遠ざけることも重要です。したがって、アレルゲンを把握するため、血液検査を行うこともあります。生活から排除できない物質が原因になっている場合は、症状を和らげる治療を中心に行います。

ドライアイの治療

まずは、検査で涙の状態を調べます。現在の状態に応じて、涙を補う目薬や涙の排出口(涙点)にプラグを差し込む治療などを行います。併せて、ライフスタイルや生活環境、コンタクトレンズの装用時間の見直しなどを行うことが一般的です。

他に感じられる目の違和感

この記事では、目やにについて解説してきましたが、目が普段とは違く感じる症状の1つに目が動いてしまうことが挙げられます。
意図していないのに目が動く場合について解説している記事もございますので、目の動きでお悩みの方はぜひご覧ください。

目が動くときの原因・症状と治療方法

目やにが出るときは眼科で相談

目やにが出る原因と治療法などを紹介しました。この記事で紹介した以外にも、さまざまな原因が考えられます。原因により適切な対処法・治療法は異なります。大きなトラブルに発展することもあるため、自分で原因を判断せず目やにが出るときは眼科を受診することが重要です。 足立区にある 北あやせよつば眼科では、患者様一人ひとりに寄り添った治療を実施しています。ぜひ目の痛みについてご相談ください。

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