視界が波打つ原因とは?症状の特徴や予防方法について徹底解説
お役立ちコラム
眼球内の圧力が上昇し、視神経が損傷を受ける緑内障。
初期段階ではほとんど症状が現れないため、多くの方が病気に気づきません。進行すると徐々に視野が狭くなり、最終的には失明する可能性があるため、早期発見や予防が重要です。
この記事では、緑内障を早期発見するためのセルフチェック方法や主な症状、リスクを高める危険因子や原因などを詳しく紹介します。
目次
緑内障の早期発見、予防、進行を食い止めるためには、日頃から目の状態をセルフチェックしておくことが重要です。ここでは、主な方法とチェック項目を紹介します。
常日頃から視野をセルフチェックするのは緑内障の早期発見に効果的です。
視野のセルフチェックは、後述するWebサイトを用いて行うのが一般的で、歪んで見えるか、欠けている部分があるか、暗く見えるかなどをチェックします。
しかし、セルフチェックを行う前にまず把握してほしいのは、緑内障の症状はかなり進行してから自覚症状が出るということです。多くの方は、視野が欠けるなどの自覚症状が出ません。
また、片目だけの視野に障害がある場合でも、もう片方の目で視野を補うため、症状が出ていても気付かない場合があります。
そのため、セルフチェックはあくまでも目安であり、最終的には専門医院で受診するということを忘れないようにしてください。
眼球内の圧力が急激に上昇する急性緑内障では、明らかな症状が現れることが多いです。急性緑内障かどうかは、以下のチェック項目を参考にしてください。
急性とは違い緊急性は低い慢性緑内障ですが、放置すると目に関するさまざまな違和感を覚えます。慢性内視鏡かどうかは、以下のチェック項目を参考にしてください。
緑内障のセルフチェックは、スマホやタブレット、パソコンなどがあれば自宅で行えます。特におすすめしたいのは、ヴィアトリス製薬が無料公開しているWebサイトです。
ヴィアトリス製薬のWebサイトでは、以下のセルフチェックが行えます。
全部で3つのチェック方法があり、それぞれで手順が異なります。手順はすべてWebサイトに記載されているため、確認のうえチェックしてみましょう。
目から入ってきた情報は、視神経と呼ばれる器官を通して脳へ伝達されます。
この視神経が何らかの原因により障害が起こり、徐々に視野が狭くなるのが緑内障です。日本人の失明の原因で第一位の病気であり、40歳以上の5%が患っているとされています。
緑内障で特に注意すべき点は、初期から中期にかけて自覚症状がほとんどない点です。
一般的に5~30年をかけて緩やかに進行が進むため、目に違和感を抱きにくく、多くの方は初期から中期にかけて自覚するのは困難だとされています。
また、緑内障が自覚しにくい理由としては高齢者に多い病気である点も挙げられます。高齢者は老化により見え方に問題を抱えていることがあるため、緑内障とは気づけない場合が多いです。
緑内障は早期発見が何より重要です。
しかし、前述の通り初期から中期にかけて自覚症状がほとんどなく、仮に診断されても症状がないために途中で治療を中断してしまう方も少なくありません。
眼科でなければ確実な早期発見とはならないため、セルフチェックだけではなく、現時点で目の違和感を覚えていなくても定期的に通院することが重要です。
症状が年単位で徐々に進行する緑内障は、末期になるまで自覚できないケースも少なくありません。ここでは、緑内障の代表的な症状を紹介します。
視野の狭窄とは、見える範囲が徐々に狭くなっていく症状です。
初期ではほとんど違和感を覚えることはありませんが、中期で視野の端全体が欠ける場合が多く、末期では見える範囲が中心だけになります。
末期になり視野の中心だけしか見えなくなると、足元の段差に気づかない、テレビが見にくい、運転の死角が増えるなど、さまざまな場面で日常生活に制約が生じる可能性があります。
最終的には辛うじて見えていた中心部分も見えなくなり、失明状態に陥る可能性が高いです。
視野の欠損とは、視野の一部が欠けて見えなくなる症状です。
初期では視野の端に黒い点が現れ、中期にはその暗転が大きくなります。末期になると欠損範囲が視界の中心部分まで広がり、視野が極端に狭くなります。
視野の狭窄と同様に初期で自覚することは困難であり、気づいたときには既に中期から末期を迎えているということも珍しくありません。
緑内障が進むと視界がかすむ症状が現れます。
光や色、輪郭などはおぼろげに判別できるものの、暗転が進む末期では真っ黒に塗りつぶされたようになるため、何も見えなくなる可能性があります。
特に視野の欠損とかすみには深い関連性があるため、視界が悪くなってきたら注意してください。
視野の狭窄や欠損が進むと視力が低下していきます。
しかし、視力の低下は数十年をかけてゆっくりと進行するため、狭窄や欠損と同様に初期では気づかない場合が多いです。定期的に視力検査を行い、視力の変化をチェックすることが重要です。
緑内障は誰でもかかるわけではありませんが、失明原因の大きな割合を占め、40歳以上で5%、60歳以上では10%以上の患者がいるとされています。
特に緑内障になりやすいのは以下の特徴がある人です。
緑内障は、加齢以外にも発症リスクを上げるさまざまな危険因子があります。ここでは、主な4つの危険因子を詳しく解説します。
特に先天性や若年性の緑内障は、遺伝が要因である確率が高いとされています。
近い血縁者が緑内障を患っているから必ず発症するわけではありませんが、実際に原因遺伝子の一部は常染色体優性遺伝であることが分かっています。
緑内障は40歳以上で発症率が高まりますが、近い血縁者に患っている方が1人いると2倍、2人いると4倍になるとされています。
遺伝子が関与せずに発症する場合もありますが、遺伝的要因は注意すべき危険因子です。
万病の元ともいわれるストレスは、緑内障も無関係ではありません。
現時点で明確な原因だという見解はありませんが、日常生活でストレスを溜めると自律神経のバランスが崩れて血流が悪くなり、視神経に障害が出やすいとされています。
ストレスを溜めると体は興奮状態になるため、睡眠不足に陥りやすくなります。睡眠不足は眼圧上昇の原因になり得るため、ストレスがない状態で生活を送るのが望ましいです。
スマホやゲーム、パソコンなどで目を酷使すると眼精疲労が蓄積するため、直接的ではないにしろ緑内障を発症する危険因子になる可能性があります。
眼圧を上げやすい生活習慣は危険因子となります。以下で紹介する生活習慣は眼圧を上げやすいとされているため、特に注意が必要です。
緑内障は全部で4つの種類があり、それぞれで主な原因が異なります。ここでは、緑内障の種類を一つずつ詳しく紹介します。
原発開放隅角緑内障とは、房水が目詰まりして眼圧が上昇する緑内障です。
視神経の血液循環停滞やストレス、遺伝的要因などが原因であるとされており、他の緑内障に比べて高齢者や近視の人の発症率が高いといわれています。
原発閉塞隅角緑内障とは、房水の流れが妨げられて眼圧が上昇する緑内障です。
急性型と慢性型があり、急性型は急激に眼圧が上昇して吐き気や充血、視力の低下などの症状が現れます。慢性型や60代以上の高齢者に多くみられ、末期まで自覚できないことが多いです。
急性型は高齢者だけではなく、女性や遠視の方に現れやすいといわれています。
発達緑内障とは、先天的な隅角の異常で眼圧が高くなる緑内障です。
1歳未満で発症する早期型と10歳以降で発症する遅発型があり、特に乳幼児の場合は進行が早く目の機能を著しく低下させる場合が多いため、早期の手術が求められます。
続発緑内障とは、他の病気が原因で続発的に発症する緑内障です。全身疾患や目の病気、手術やケガによって引き起こされ、例えば以下のような原因が挙げられます。
緑内障は、どれだけ気を付けていてもかかる可能性がある病気です。
前述の通り、Webサイトを使い簡単にセルフチェックは行えますが、初期では自覚がないため発覚が遅れることが多く、気づいたら中期から末期ということも珍しくありません。
少しでも見え方に違和感を覚えたら、早めに眼科を受診してください。
初期の緑内障は自覚するのが困難であるため、定期的な眼科での検診が早期発見につながります。
セルフチェックで少しでも見え方に違和感がある場合はもちろん、仕事でパソコンを頻繁に使用している、運動不足、血縁者に患っている方がいる場合は、定期的に眼科を受診しましょう。
緑内障検査の疑いがある方の場合、半年~1年に1度の頻度で検査を受けるのが望ましいです。
緑内障の治療は改善ではなく進行を抑制するものであるため、自身の視野を守るためには定期的に検査へ行くことをおすすめします。
繰り返しになりますが、緑内障は自覚症状が出ない場合がほとんどであるため、少しでも疑わしいと感じた場合は、すぐに眼科で検査するようにしましょう。
緑内障を早期発見するためのセルフチェック方法や主な症状、かかりやすい人の特徴やリスクを高める危険因子などをまとめて紹介していきました。
緑内障は放置すると失明の原因になる病気ですが、徐々に進行していくため自覚するのが難しく、気づいたときには手遅れというケースも珍しくありません。
緑内障を早期発見するにはセルフチェックはもちろんですが、眼科での定期的な検査が重要です。
北綾瀬駅から徒歩7分の場所にある『北あやせよつば』眼科では、緑内障だけではなく白内障や涙目、ドライアイや網膜剥離など、さまざまな目の病気に対して適切な処置を行います。
従来のレーザー治療に比べて合併症のリスクが少ない眼圧低下緑内障パルス治療を取り入れており、医療技術の進化に合わせて常に新しい機器を導入しています。
電話だけではなくWebでの予約も受け付けており、LINEでのオンライン診療も実施しています。少しでも目に違和感がある方は、お気軽にご相談ください。
よつば眼科では、WEB予約を承っております。
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予約なしでも診療可能です。