糖尿病性白内障とはどのような疾患か症状・原因・治療法・予防法
お役立ちコラム
加齢とともに、光をまぶしく感じたり、物がゆがんでみえるなど、目にさまざまな症状がみられることがあります。
このうち、視界が暗くなったり、まぶしく感じたりする白内障は、年齢を重ねると発症するリスクが高い病気で、早いうちから予防することが大切です。
特に食生活を改善することは予防という観点では非常に重要で、目に優しい栄養素を把握して普段から意識して摂取することをおすすめします。
しかし、白内障は食事で治すことはできないため、症状が進行している場合は足立区にある北あやせよつば眼科にご相談ください。
この記事では、白内障予防に最適な栄養素を徹底解説します。
目次
白内障予防には、食生活の改善や見直しが最適です。ここでは、白内障に効く食べ物や予防に最適な栄養素を紹介します。
βカロチンは植物中に含まれる色素の一種で、黄色やオレンジの果物や野菜などに彩を与えています。
ビタミンAにも変身する成分で、強い抗酸化作用があることから、酸化による細胞の老化を抑える働きが期待できます。加齢と共にリスクが高まる白内障も細胞が老化すると起こりやすくなる病気であるため、βカロチンの摂取は予防に効果的です。
βカロチンは、にんじん・ほうれん草・かぼちゃ・ひじきなどの野菜や柑橘系の果物、スイカなどに多く含まれています。
ルテインは目の中の水晶体や黄斑部に存在している成分で、強い抗酸化作用を持つ天然色素です。
活性酸素によって起こる酸化のダメージから黄斑部を守る働きがあるため、取り入れることで老化による白内障のリスクを抑えることができます。また、入射してくる光の中でも特に有害な物質を吸収するため、積極的に摂取することは目の健康にも効果的です。
ルテインは、卵黄やにんじん・ブロッコリー・かぼちゃなどの緑黄色野菜に多く含まれている成分です。
一方で、合成品や過剰摂取による副作用のリスクもあるため、適量を守って摂りすぎないように注意しましょう。
アントシアニンはポリフェノールの一種である青紫色の天然色素で、強い抗酸化作用によって植物を有害な紫外線から守る働きがあります。
また、血流を促して毛様体筋の緊張をほぐす効果や効能があり、白内障予防に加えて目を酷使することによる疲れにも効果的です。
アントシアニンは、ビルベリー・ブルーベリー・カシス・ナスなど、青紫色の野菜や果物に多く含まれています。
ゼアキサンチンはカロテノイドの一種で、オレンジ色から黄色を示す脂溶性の色素成分です。
強い抗酸化作用を持つ成分で、人の目においてはルテインと同じく黄斑部に存在して目の健康維持に寄与しています。体内で合成できない一方で、加齢と共にどんどん消費されていく成分です。
そのため、食品やサプリメントから積極的に補う必要があります。ゼアキサンチンが含有されている食品は、パプリカ・トウモロコシ・マンゴー・スピルリナ・パパイヤなどです。
ビタミンCは水溶性ビタミンの一つで、皮膚や細胞のコラーゲンの合成に不可欠な栄養素です。
身体を酸化から守る抗酸化力に優れている成分で、目の組織内にビタミンCが多く保たれることによって、加齢による白内障の発症原因となる酸化を防ぐ効果が期待できます。
ビタミンCはパプリカ、キャベツ、ブロッコリー、キウイ、イチゴなどの野菜や果物などに多く含まれています。
しかし、加熱でビタミンCは分解されてしまうため、非加熱のままの摂取が望ましいです。
ビタミンEは強い抗酸化作用を持つ脂溶性のビタミンで、食品の酸化を防ぐことから抗酸化ビタミンとも呼ばれています。
強い抗酸化作用により、白内障の予防にも効果が期待できるでしょう。しかし、一部の研究機関の結果には「ビタミンEと白内障に関係性はない」という報告もあります。
過剰摂取も体に悪影響を与える可能性もあるため、適度な摂取を心がけることが大切です。ビタミンEはアーモンド、お茶、いくら、うなぎ、たらこなどの食べ物に多く含まれています。
オメガ3(n-3)系脂肪酸とは、α-リノレン酸、EPAやDHAなどの体内で合成できない必須脂肪酸です。白内障やそのリスクを軽減する可能性があるといわれています。
サバやサンマなどの青物に多く含まれている成分で、亜麻仁油、えごま油、クルミなどの植物にも含有されています。普段の食事に、α-リノレン酸を豊富に含んでいる油やドレッシングを取り入れることも効果的です。
また、オメガ3脂肪酸は熱に弱い特徴もあるため、加熱しないで食べる方が効果的に取り入れることができます。
白内障は自力での完治が難しい病気です。
白内障とは水晶体が年齢とともに濁って視力が低下する病気であり、一度濁った水晶体は元に戻すことはできません。
さらに、一度発症すると進行していくため、医師と相談しながら専門的な治療を進めていく必要があります。
また、食事で白内障の予防効果は期待できますが、治療はできないため注意しましょう。
しかし、自覚症状がない初期の段階であれば点眼薬の使用で症状の進行を抑制できます。白く濁った水晶体を吸引して人工レンズを使用する手術によって、治療を行うことも可能です。
白内障の原因となる水晶体を取り出すため、手術を受けると再発はありません。足立区の北あやせよつば眼科でも、日帰り対応している白内障の手術が受けられます。
白内障の予防や進行を遅らせる方法は、食事以外にもあります。ここでは、食事以外の白内障予防方法を紹介します。
紫外線には老化の原因となる活性酸素を生成する働きがあるため、目に浴び続けていると白内障の進行を早めてしまいます。
そのため、白内障の進行を遅らせるためには日頃の紫外線対策も重要です。目の紫外線対策として以下のような方法があります。
サングラスやメガネは目の紫外線対策に有効ですが、すき間からも入ってくるため顔にフィットしたものを選びましょう。
日傘や帽子は目に入る紫外線量を減らすことができても、完全に防ぐことはできないため、サングラスやメガネとの併用をおすすめします。
生活習慣病は若年層の白内障発症の原因となるため、生活習慣を改善する必要があります。具体的には以下のようなことです。
タバコはニコチンによって血流が悪くなるため、目に必要な栄養分が届かずに白内障を悪化させるリスクがあります。
また、肥満や糖尿病なども白内障を進行させる原因となるため、食生活の見直しや運動習慣を取り入れるなどの改善が必要です。
ブルーライトも目に悪影響を与えるため、スマホやパソコンの使い過ぎに注意して目をときどき休ませましょう。
眼精疲労とは、目の疲れによって目痛・目のかすみ・まぶしさ・充血などの目の症状や頭痛、吐き気などの症状が現れることです。
白内障によって視力が低下したり、物がぼやけたりするなどの症状が現れてくると、眼精疲労が生じ、目が疲れやすくなったりストレスが溜まることでさらに悪化するリスクがあります。
眼精疲労を解消するためには、以下のような対策が有効です。
目の健康を保つことは、白内障対策にもつながります。普段から目に負担をかけすぎないように心がけましょう。
眼科の定期健診を受けていない人は、受けている人に対し、白内障やそれによる視力傷害や失明のリスクが高くなります。
眼科の定期健診が必要な理由として、目の病気に自覚症状が少ないことが挙げられます。
白内障は、初期の段階で見つけることができれば進行を抑えることが可能です。しかし、自覚症状が少ないため、定期健診や目のトラブルなどで眼科に行く機会がないと発見できません。
また、白内障による視力低下はゆっくりと進行する場合が多く、初期のうちは日常生活にあまり支障がないため気づきにくい部分もあります。
目の健康を維持するためには、定期的な検診を受けることが大切です。足立区の北あやせよつば眼科でも定期健診を行っており、目のトラブル全般の相談を承ります。
白内障に予防効果がある食べ物がある一方で、症状を促進させてしまう食べ物もあります。ここでは、白内障に注意が必要な食べ物を紹介します。
チーズや牛乳などの乳製品を過剰摂取すると白内障の発症に影響する可能性があります。
これは乳製品が体内に入って分解されると「ガラクトース」と呼ばれる単糖に変化するためで、一定量を超えると水晶体に蓄積されるためです。
ただし、乳製品による白内障のリスクが特に高いのは「先天性疾患のガラクトース血症」と呼ばれる症例が少ない遺伝性疾患の方です。
それ以外の方については、乳製品を摂りすぎて白内障のリスクが著しく高まるという決定的なデータはありません。
乳製品には健康の維持に欠かせない栄養分もたくさん含まれているため、摂らなさすぎることも健康に悪影響を与える可能性があります。
摂りすぎには注意しながら適度な摂取を心がけましょう。
糖質が多い食べ物や飲み物を過剰摂取すると、白内障のリスクが高まるため注意が必要です。
白内障の中には糖尿病が原因で発症する「糖尿病白内障」と呼ばれる病気があり、20代~30代で発症するケースもあります。
糖尿病は糖質の過剰摂取によって発症リスクを高めるため、結果的に白内障のリスクも高めることになるのです。
しかし、甘いものが体や目に悪いというわけではなく、あくまでも糖分の摂りすぎが病気の原因となります。糖分は体や脳のエネルギーとして使用されて、人間が生きていくために欠かせないため、不足しすぎても体に悪影響を及ぼします。
食事はしっかり摂りながらも、砂糖が多く含まれているお菓子やジュースなどを控えるようにしましょう。また、普段どれくらいの糖質を摂っているかをチェックして管理することも大切です。
インスタント食品の過剰摂取は、白内障を促進させてしまうリスクがあるため注意しましょう。
インスタント食品には人体の酸化を促進させる油や塩分が多く含まれています。人の体はもともとが弱アルカリ性であるため、酸化が進むことは血液の流れが悪くなる原因の一つです。
血流が悪くなると栄養分が運ばれにくい状態となり、白内障や他の病気のリスクも高めます。また、インスタント商品には糖分が多く含まれている商品も多く、白内障と関連性が深い糖尿病につながる可能性もあるため注意しましょう。
インスタント食品は手軽に食べられる便利なものですが、適量を心がけることが大切です。
偏った食生活は目に限らず、全身に悪い影響を与えて万病のもとになるため、健康を維持するためにも今一度食生活を見直しましょう。
この記事では、白内障に効く食べ物や予防に最適な栄養素を解説しました。
食事で白内障の治療はできませんが、予防や症状の進行を遅らせることは可能です。一方で、糖分やインスタント食品の摂りすぎは白内障を進行させる原因となるため注意しましょう。
足立区で白内障の検診や治療を検討している方は、北あやせよつば眼科にご相談ください。
当院では、メスを使わない精密なレーザー白内障手術や少ない切開の硝子体手術などにも対応しています。大学病院同等クラスの設備を整え、日帰り手術にも力を入れています。
また、手術を担当するのは経験豊富な執刀医であり、質の高い治療を提供しています。白内障は放置すると症状が進行する病気であるため、気になる場合は早めに受診をしましょう。
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