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涙の表面に油を供給するのがまぶたにあるマイボーム腺の役割ですが、マイボーム腺の出口が詰まり、中身が溜まってしまった状態を霰粒腫(さんりゅうしゅ)と呼びます。 霰粒腫は、まぶたの一部が腫れて、しこりを伴うのが特徴です。感染を伴わない場合、痛みが生じないこともあります。炎症による腫れ、痛み、赤みが出る場合、マイボーム線に黄色ブドウ球菌などの細菌感染が起こっている場合があります。これを急性霰粒腫と呼びます。 同様に瞼が腫れる疾患として麦粒腫(いわゆるものもらい)というものがありますが、こちらは毛包(まつ毛の生え際)等にブドウ球菌等の細菌が感染して発症するもので、霰粒腫とは病態が異なります。 ただし、霰粒腫が急速に悪化している場合や霰粒腫に細菌感染をきたした場合は麦粒腫と見分けがつきにくいことがあります。
炎症を抑えるための抗菌薬の点眼、軟膏やステロイドの点眼、軟膏を使い自然に縮小するか経過を見ます。この治療法では通常、数ヶ月の経過観察を要することもあります。 点眼、軟膏による治療を続けても霰粒腫が小さくならない、逆に大きくなる場合は切開手術が必要です。
近年、美容医療で使用されているIPLレーザーが霰粒腫の治療に切らず治すことができ、また再発頻度が下がったという研究が報告されました。 IPLレーザーはマイボーム線機能不全(MGD)の治療法として、またマイボーム腺からの分泌脂(マイバム)の融解による閉塞解除、抗炎症作用、熱刺激によるコラーゲンの再構築、デモデックス(睫毛ダニ)の減少といった効果があります。 IPLレーザー治療は霰粒腫部分だけでなく両まぶたの全体に照射することができるので、マイボーム腺機能の改善を促し、再発予防にも効果的です。 切開の傷跡が気になる方、小さなお子様にも適しています。 1回の治療は通常15分から30分程度で完了します。 最低2週間空けて2〜3回の治療を行うことが推奨されています。 ※治療頻度、効果には個人差があります
霰粒腫の診断のための診察は当院でも実施しています。 IPL治療のみ、本院へご案内いたします。
・熱によるマイボーム腺の脂の融解 ・異常血管の退縮 ・抗炎症 ・細菌やまつげダニの感染抑制 ・抗炎症作用 ・コラーゲン再構築 ・マイボーム腺の分泌脂融解による閉塞解除
※1回の照射による効果には個人差があります。
・妊娠中または授乳中の方 ・光過敏症の方 ・皮膚の感染症や重度の皮膚炎を持つ方 ・ケロイド体質の方 ・てんかん患者 ・特定の薬剤を使用している方 ・皮膚がんの既往歴がある方 ・心臓ペースメーカーを装着している方 ・皮膚が極度に日焼けしている方 ・その他、医師が不適当と判断した方
1.カウンセリング ・IPL治療が適しているかどうかは、診察と検査で確認します。 ・治療の適応が確認された場合、詳細についてご説明いたします。 ・患者様に同意を頂けた場合、治療の予約をお取りいたします。
2.治療の準備 ・治療前にメイクや基礎化粧品を落としていただきます。 ・専用のアイマスクをつけて顔に密着させます。
3.治療開始 ・当てる部分にジェルを塗ります。 ・頬から瞼の下、鼻にかけて数回フラッシュします。 ・その後、霰粒腫の部分だけ重ねてレーザーを当てます。 (まぶしい光と多少パチッとした感覚はありますが、痛みはなく20分程度で終了します。)
4.治療終了 ・ジェルを拭き取り目のまわりを洗浄して終了します。
IPLの刺激により、マイボーム腺の分泌がよくなります。 治療効果に個人差はありますが、速やかに現れ、その持続時間は回数を重ねるたびに長くなります。 ダウンタイムは基本ありません。
・黒い色に反応しますのでうぶ毛、ひげは剃ってからお越しください。 ・メイクは当院でクレンジングをご用意しております。 ・終了後はジェルを拭き取り、顔を洗ってご帰宅いただきます。
・治療後は肌に赤みが出ることがありますが、通常は2~3時間で落ち着きます。 ・肌が敏感な方は、まれに浅達性熱傷によるヒリヒリ感や強い赤みを感じることもあります。 ・治療後2週間は、紫外線を浴びる際に必ず日焼け止めを使用してください。 ・洗顔、メイク、入浴などは通常通り行っていただいて問題ありません。
本治療は自由診療となるため、保険診療は適応されません。
1回 | 6,000円(税込) 8月末まで:4,200円(税込) |
4回 | 20,000円(税込) 8月末まで:14,000円(税込) |